BENEFIT-ONE(ベネフィット・ワン)がやってきた

 2010年4月1日より、福利厚生の一環として実施されていたJCBの「メニュー選択方式」が廃止され、代わりに福利厚生代行事業者の株式会社ベネフィット・ワンに運営が委託されることになった。

 
ベネフィット・ワンはパソナ(主に人材派遣事業)グループ。パソナといえば取締役会長に有名人の竹中平蔵氏がいるところです。また、ベネフィット・ワンはオリックス株式会社(その他金融業)と福利厚生代行サービス取次の業務提携を結んでいますね。竹中氏とオリックス・・ですか。直接は関係ないんでしょうけど、かってかんぽの宿で話題になったような。
 
それはさて置き、大小合わせて3冊の案内書が配布されたのでざっと読んでみた感想は、レクリエーション関連(旅行)について残念なことに、どうも利用価値がなさそうだ、というか私の場合はある一点からむしろ可能なかぎり「利用は積極的に避ける」ほうが賢明なのではないか、という印象を持ちました。
 
 
これを書き始めたのは2010年3月27日です。ベネを未利用の状態ででHPを書き足したり訂正していきますが、実際のところどうなのよ、というのも今後周囲の利用した方から聞いてみたいと思います。
 
 
BENEFIT-ONE(ベネフィット・ワン)のダメそうなところ
 
まずそれを箇条書きにしてみます。
最も利用を避けたいと思った理由
 
1.      ベネフィット・ワン窓口を通すと宿泊先での食事の質が落ちる可能性
 
 
その他に
 
2. シーズンは予約が困難
 
3. 他のサイトに比較して選択できる宿泊メニューが少ない
 
4. ロープライスギャランティー(最低価格補償)は機能しなそう
 
5. 問い合わせの電話もつながりにくそう。
 
6. 一度に使える助成金が減り、使わせない福利のシステムになっている。
 
7. WEBも使いにくそう
 
8. 案内書の中身はフリーペーパーか無料カタログっぽい。
 
とりあえずこんな感じで、良い面がなかなかみつかりませんが、その点も含めて徐々に調べてみたいとおもいます。
 
 
その理由
 
1.      ベネフィット・ワン窓口を通すと宿泊先での食事の質が落ちる可能性について
 
年がら年中旅行ばかりしているわけではありませんので、たまにの旅行では満足できる宿の部屋と食事を楽しみたいところです。特に旅行での「食事」への期待はあって当然だと思います。その食事ですが部屋食の場合は比較が困難ながら、プランにも因りますが食事が会場の場合はなんとなく比べられると思います。他人の食事をチラ見するのは少し下品な感じもしますが、案外、何気に視線を他の宿泊者の食事に向けている人もいますし、気にはなると思います。
仮に部屋食だとしても、いままでの宿泊経験からある程度判断も付きそうです。
 
ベネフィット・ワンの案内書では安さをアピールしていますので、同等の宿泊コースをベネフィット・ワン窓口で申し込んだ場合のほうが安いとします。例えば通常10,000円の料金が他社では9,000円、ベネでは顧客企業のスケールメリット(机上)などを交渉材料にして8,000円に下げたとします。その場合値引き分を誰が負担するのかというと、明らかにパソナグループのベネフィット・ワンではなく価格の吸収力のある宿泊先です。しかし10,000円のものを他社に9,000円で卸しているのに同じクオリティーで8,000円にする訳がありません。そこで同等の宿泊コースと言いつつ直接的に差額を吸収できるのは「食事」ということになります。このほかにも手数料を取っているという話もありますので、それが本当ならその分もさらに悪くなるということでしょうか。
 
実際には他にも他社の条件やその時点での空室状況などが料金設定・食事内容に加味される要素はあり、もう少し複雑な話になると思うのですがザックリとは合っていると思います。
 
簡単に言えば
 
安かろう 悪かろう 
 
という常識的な理解はしておいたほうが良いでしょう。
 
問題は、助成金の使い方です。ここら辺も一部ベネが管理・設定するような契約になっていると想像しますが、まあ、使いにくいですね。それは後ほど書くとして、3,000円の助成を使おうとすると、食事内容を下げた価格8,000円(例)に対して助成されることになります。人それぞれだと思いますが、なにかイヤじゃないですか?食事内容が下がった上に「安く宿泊している」お客さんということですよね。他の宿泊客にはわからないとしても、サービスを行う宿泊側は承知しているわけですね。そうすると客の扱い方もそれなりの対応なのかなと。
 
そんなことなら、8,000円に3,000円助成されて実質5,000円で泊まるよりも通常価格の10,000円に3,000円助成してもらい7,000円を払ったほうが「旅行」としては楽しく過ごせるのではないでしょうか。5,000円に特別料理を2,000円分注文するということもありえますが、全体のバランスが悪くなるのは否めないと思います。
 
例外を除いて宿泊施設に直接予約した通常価格10,000円には助成は付きませんから、私の場合は、事業団指定旅行社(8社)の窓口でその会社の宿泊コースを選び助成を受けようと思っています。
 
ちなみに、助成金は使わずに予約する場合、ベネフィット・ワンを利用する場合と直接宿泊施設に申し込む場合のひとつのケースを調べてみました。人それぞれといいますが、どちらを選ぶか価値観の違いが表れると思います。
 
箱根富士屋ホテル4月2日(金)での朝食付きのみを予約例とします。
 
≪ベネフィット・ワン≫
 
会員料金  大人 8,775
 
[プランの詳細]
4月~6月限定,なんと朝食ブッフェ(洋食)をサービス
会場は気軽にご利用いただけるレストラン「ウイステリア」♪
期間限定のプランをお見逃しなく!!
この機会に是非富士屋ホテルをご利用ください
 
 
≪富士屋Web会員プラン≫
 
会員料金  大人 11,000
 
【お部屋】
スタンダードツインルーム(21~32㎡)
※本館・西洋館・花御殿・フォレストロッジいずれかの館へご案内いたします。
※館はホテルにお任せください。
【ご朝食】
下記2種類よりお選びいただけます。
アメリカンブレックファースト ※「ザ・フジヤ」7:30~9:30(L.O)
●洋食ビュッフェ ※「ウイステリア」7:30~10:00(L.O)
 
 
【特 典】
●“伝統のアップルパイ”をプレゼント(お1人様1カット)
※ティーラウンジ「オーキッド」にご用意いたします。(9:00~21:00)
     お飲み物は別料金となります。
館内利用券500円分をプレゼント
※館内のレストラン・売店など全9店舗でご利用いただけます。
 
宿泊の情報量が大きく違いますが、ベネフィット・ワンが圧倒的に安いですね。2,225円の開きがあります。
 
ですが、よく見るとベネフィット・ワンの方は朝食がレストラン「ウイステリア」となっています。一方富士屋のサイトではメインダイニングの「ザ・フジヤ」も選択できます。
 
またベネフィット・ワンではどんな部屋か情報がありませんが、おそらく一番リーズナブルなところに固定となると思います。富士屋のサイトでは部屋はお任せとありますけれど、「本館・西洋館・花御殿・フォレストロッジいずれかの館へご案内いたします」とあり、そのときの状況に応じてアップグレードしてもらえる余地があるのです。
それにアップルパイと館内利用券500円が付きますので、利用券でコーヒーを頼めば
ティーラウンジ「オーキッド」で一服できますね。これだけで価格差は1,000円程に縮小されますが、もし部屋のアップグレードがあれば利用条件でベネフィット・ワンを大きく突き放すことになります。しかも富士屋へ直接予約ですのでその場で確実に予約取れますが、ベネフィット・ワンのサイトではエラーまたはリクエストになる可能性も想定できます。
 
もっともベネフィット・ワンの予約で助成金3,000円を使えば5,775円で宿泊できるわけですので、割り切って考えればその選択もあるとは思います。
 
しかしベネフィット・ワンの「なんと朝食ブッフェ(洋食)をサービス!」って・・。
 
レクリエーションの旅行なのに素泊まりが基本
 
 
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